東京訪問、上野で描く 二
少し、お話の道筋が逸れました。本筋へ戻します。
私は、東京へヒトに逢いに行ったのです。
一四年ぶりの東京ですから、四泊、宿をとり、東京の文化を肌で感じたかったのです。
移動時間を考えると、実質は四日間の度になります。
一日は、音楽家の友人と歓談の場を設けました。
七歳の頃からの友人です。三〇年の付き合いとなります。
とはいえ、友人は大学へ行くと同時に上京しました。ですから、故郷は同じくしていても、芯は微妙に違っています。
私は田舎者なので、東京をよく理解していませんでした。
なんだか、友人は細かい気配りができているのです。各有私は「これだけヒトの多い街だから、田舎以上に好きに動けるのだろう」と、思い込んでいました。
実際は違います。
東京はヒトは多いです。しかし、自由に振る舞えるわけではなく、実際は強い秩序のもとに、思いやりの行き届いた場所でした。
それから、私用を済ませて、二日間の空白日になりました。
旅行気分でたくさんの場所へ行こうと考えていました。けれども、体調不良です。
できるなら、横になりたい。
私は、精神力で動き続けました。池袋へ行き、そこらか豊洲へ向かう。
着いたところは「チームラボ」です。
コンピューターを全面に活用した光のアートギャラリー。