東京訪問。上野で描く
美しい上野
東京にある用事を済ませる
今は、上野でマンダラを描いたところです。
十年ぶりに東京へ来ました。
十年前は「ぶらりと出かけてひとり旅」でした。
令和元年7月12日(金)上野にてマンダラを描いた
十年前にみつけた東京
せっかくなので、十年前の東京で起きたことを話しましょう。厳密には2005年に旅へ出たということで14年前の話になります。
当時はスマートフォンはなく、DocomoのFOMA端末にて「Googleマップ」を用いて地図にしていました。リアルタイムなマップの表示は「iアプリのグーグルマップ」から続いています。
デジタル地図は便利
宿は南千住のビジネスホテルをインターネット予約しました。拠点は「南千住」という、北東京になります。
南千住を選んだのは、宿泊費の節約、すぐに秋葉原へ行ける。という一点です。
不思議なことに、秋葉原だったら一日中、楽しくすごせる。と感じていたからです。一直線に秋葉原へ向かいます。
駅を出ると「とある魔術のインデックス」という、アニメの広告で埋め尽くされた秋葉原の街に居ました。迫力のある光景だったので、忘れられません。
秋葉原をグーグルマップで見ると、シンプルな道路で動きやすい。という印象を受けたのを覚えています。メインストリートと、その裏道も栄えています。平行しているのです。
動きやすく、メリハリの効いた街だと感じます。
ガラケーでのグーグルマップは現在と変わらぬ精度でした。絶対に迷わない道具として、旅の助けとなりました。
世界中でも珍しい秋葉原の街と、南千住を往復する旅の日常でした。
浅草めぐり
浅草は、南千住からすぐに行ける位置にあったので、丸一日を充てました。
通勤ラッシュを避けるために、始発で浅草に向かいます。ヒトは全然いません。
お店も空いていません。そのおかげか、雷門をゆっくりとした気分で眺められて「観光地化したと言われているけれど、ヒトのいない雷門は神秘的で素晴らしい」と、素直に感じました。
10時には、観光客でごった返していました。その光景を尻目に、私は、浅草から隅田川を渡船で下ります。
行く先は「お台場」です。
当時はフジテレビの移転で話題になっていました。東京ならば、外せない場所だったのです。
お台場に着くと、妙な空気でした。なんだか落ち着かない。
とにかく、独りで歩いているヒトは全然いないのです。デート中のカップルとファミリーばかりでした。なので、お台場では、心に緊張感を持ち続けていました。
出来ればオサラバしたいけれど、そうも行かない。
フジテレビには感動しませんでした。
等身大ガンダム像を見かけたような…。このあたりは不明瞭です。
写真は残っていない
当時はガラケーなので、写真を撮る日常はありません。ですから、グーグルマップを駆使した東京旅にも関わらず、写真はありません。現在のテクノロジーの変化は美しいですね。
人混みを避けるために、秋葉原あたりを散策する毎日です。
しかし、せっかく来た東京です。行ったことのない渋谷には行ってみよう!となります。
初めて、渋谷にくると、活気に満ちあふれた前衛的な街だ。と、有名なスクランブル交差点を眺めて感じます。
とにかくヒトは多い。
流れにのって街へ入ると、衣服や雑貨、どれも見たことのない美しいものばかり売っています。思わず見つめます。しかし、購入まではいたらず。
渋谷には、明確な目的地を定めていました。クラブです。ダンスホールですね。
ですから、夜になるまでじっとしていました。
夜になってから、目的のクラブへ向かいます。
と、その前に…。
と、取り出したのは、iPod classicそっくりのMP3プレイヤー。
秋葉原で購入したものでした。なぜこんなものを装着するのか?ちゃんと理由はありました。
MP3プレイヤーとスパイカメラを兼ねたものだったからです。ピンホールカメラ付きです。
作りは凝っていて、録画用のMicroSDカードへMP3データを入れておけば、音楽再生もできました。
夜の街、クラブの中は「暗黙の了解で撮影禁止」です。それは昔から今も変わりません。
クラブに入るにはセキュリティーチェックを受けます。黒人の用心棒を含む男3人にジロリと見られます。
もうこの時に録画ははじまっていました。優秀な門番であれば、見つけてカメラを没収されるだろうと考えていました。
レンズは向いています。なので、ピンホールカメラの穴をみつけたら終わりです。堂々と空いていたので「こんなスパイカメラ、すぐにバレる」と考えていました。
しかし、カメラには全く気づきません。まるで視界に入っていません。
ですから、クラブで遊びつつ(独りで)カメラテストをしていました。
誰も、種明かしをしないとカメラに気付きませんでした。画質は720pですから、十分です。暗所にも強いセンサーで、さらに録音も非常に鮮明でした。
テストですから、確認後にデータは消去しました。
地元へ帰ったときに、びっくりさせてやろう。と購入したのです。
しかし、思わくは外れます。
スパイカメラを見せると、全員、目を丸くして見つめて「信じられない」という顔をしました。
ここまでは良いです。
しかし、その後に「それで何を撮影するんだ?」と、問われます。
盗撮する気はないので、返答に困ります。
その瞬間に「笑えないジョーク」といったニュアンスになります。
「なんだよそんなの信じられない!面白いね!」
の言葉は、誰からも聞けませんでした。
ただ、軽蔑の眼差しを向けられて厳しかったことだけは覚えています。
長くなってきたので、このあたりでひとまず記事を分けます。